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静岡市の金融機関に口座を作りたい!選ぶならどの金融機関?元銀行員がアドバイス

2023年8月23日

最近静岡市に移住した方の中には静岡市の金融機関で新たに口座を作る方も多いでしょう。でも、市内に多数ある金融機関の中からどれを選べばいいか迷うところです。

また、静岡市で新たに就職する方はどの金融機関の口座を給与振込口座にするか、勤務先が指定する金融機関に新しく口座を作った方がいいのか?などと悩んでいる方もかもしれませんね。

そこでこの記事では、元銀行員が静岡市で口座を作る金融機関の選び方についてさまざまな角度からアドバイスします。

■給与振込口座は「労働者自身が指定する」決まりになっている

まずは給与の振り込み先となる「給与振込口座」をどこの金融機関に作ればいいか?というところからお話します。

結論から言えば、給与振込口座はどの金融機関で作っても問題ありません。

ただ、静岡市で新たに働き始める方の中には、

「勤務先が指定する金融機関の口座を給与振込口座にする必要があるのだろうか?」

などと心配する方もいるでしょう。

しかし法令で給与振込口座は労働者自身が指定する決まりになっているので、そのような心配は無用です。

その裏付けとして、厚生労働省「労働条件に関する総合サイト」Q&A(「賃金の額や支払方法などは、労基法等で規制されているのでしょうか?」)の回答(一部抜粋)をご紹介します。

画像引用元:厚生労働省「労働条件に関する総合サイト」
https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/chingin/q7.html

以上の理由から、仮に勤務先から「給与振込先は〇〇銀行の口座に作ってくれ」と言われても、自分が給与振込口座にしたい金融機関の口座を指定できます。

■静岡市で新たに口座を作る場合は生活圏に直営ATMや店舗が多い金融機関を選ぶと便利

ただ、静岡市で新たに口座を作る場合は、生活圏に直営のATMや店舗が多い金融機関を選ぶと便利です。

●理由1 直営ATMが生活圏に多いと現金の引き出しや預け入れに困らない

生活圏に金融機関の直営ATMが多いと現金の引き出しや預け入れに困りません。また、直営ATMは提携ATMより手数料が安いので家計の節約に役立ちます。

●理由2 窓口に直接出向くケースもあるので生活圏に店舗があった方が便利

多くの金融機関では手続きによって窓口に出向く必要が生じるケースも少なくありません。そのため、生活圏内に店舗が多く短時間で窓口に行ける金融機関を選ぶのがおすすめです。

この点について元銀行員から一つアドバイスをすれば、お金の出入りが激しい生活費の口座は直営ATMや店舗が断然オススメ!それによってATMや店舗に行く時間や労力を最小限にできます。

■税金を口座振替で納付する場合は指定公金収納取扱い機関の口座を用意する

ところで、固定資産税など自分で納付する税金を「口座振替(指定の口座からお金を引き落とすこと)」にしたい場合は注意が必要です。

その場合はお住まいの市区町村が指定する公金収納取扱い機関の口座を用意する必要があります。

以下が静岡市の公金収納取扱い機関です。

●地方銀行
静岡銀行、スルガ銀行、清水銀行、名古屋銀行、中京銀行、静岡中央銀行

●都市銀行
みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行

●信用金庫
しずおか焼津信用金庫、静清信用金庫、島田掛川信用金庫、富士信用金庫

●JA
JA静岡市、JAしみず

●その他
ゆうちょ銀行、静岡県労働金庫、東日本信用漁業協同組合連合会(静岡県内の店舗のみ)

参考 静岡市
https://www.city.shizuoka.lg.jp/000_005511.html

ただ、税金の納付はコンビニでもできるので、面倒なら税金の納付を口座振替にしなくてもいいかもしれません。

■静岡市にマイホームを建てたい方は地域密着型金融機関に給与振込口座を作ると◎!

将来静岡市にマイホームを建てたい方は、地方銀行や信用金庫など地域密着型の金融機関に給与振込口座を作るのがおすすめです。

●理由1 地域密着型金融機関は地元不動産業者の取引金融機関になっている

地域密着型の金融機関は静岡市周辺にある不動産業者の取引金融機関になっており、地元不動産業界の情報にも精通しています。

そのため、住宅ローンの借り入れを検討している方が地域密着型金融機関に給与振込口座を持っていると、金融機関からこちらのニーズに合った不動産業者を紹介してもらえる可能性が高くなります。

●理由2 住宅ローンの審査が通りやすくなる

もう一つの理由として、給与振込口座がある金融機関では住宅ローンの審査が通りやすい点が挙げられます。

これはすべての金融機関に当てはまることですが、金融機関は毎月給与が振り込まれる顧客について「安定した収入が毎月入る人はローンの返済が滞る可能性が低いだろう」と考えます。

もちろんローンの審査は職業や預貯金額、クレジット・ローンの利用状況なども含めて総合的に判断しますが、「毎月口座に給与が入ってくる」ことはローン審査において大きなプラスとなります。

特に、地元の顧客に便利なサービスを多数展開している地域密着型金融機関の場合、顧客が静岡市在住だと知ればより親身にローンの借り入れなどの相談に応じてもらえます。

ただ、金融機関の選択肢が多すぎて迷う場合は、一番利用しやすそうな金融機関を選ぶのがおすすめですよ♪

■数年後に静岡市外に移住する予定がある方

一方、転勤族など数年後に静岡市外に移住する予定がある方は金融機関の選び方が変わってきます。

静岡県の地域密着型金融機関は、静岡県外に店舗や直営ATMがほとんどありません。そのような金融機関の口座を給与振込や公共料金の支払い口座などにすると、静岡市から離れる際に少々手続きが面倒になるかもしれません。

そのケースに該当する場合は、ゆうちょ銀行など全国展開の金融機関をメインバンクにするのが無難でしょう。

■番外編:NISAで給与から資産を増やす!NISA口座を作るならどの金融機関がいい?

番外編として、毎月の給与から資産を増やせるNISA口座を作る金融機関の選び方もお伝えします。

●NISAの概要

まず、NISAの概要をご紹介します。

・現行NISA(2023年12月末まで)

・新NISA(2024年1月から)

※現行NISA口座は2024年1月から自動的に新NISA口座に移行します。

画像引用元 金融庁NISA特設ウェブサイト
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html

ただ、NISAは1人1金融機関1口座しか開設できない決まりがあり、金融機関の変更手続きが煩雑です。そのため、NISA口座を作る金融機関は慎重に選ぶ必要があります。

●NISA口座を作る金融機関選びで重要なチェックポイントは3つ

NISA口座を作る金融機関選びで重要なチェックポイントは3つあります。

1 自分が購入したいNISA対象商品の有無
投資商品に詳しい方には最も重要なポイントになります。

2 NISA対象商品の取扱い件数
多くの選択肢から商品を選びたい場合は、金融機関によって異なる「NISA対象商品の取扱い件数」も意識すべきでしょう。

例)つみたてNISA対象商品取扱い件数
・県内3地銀
静岡銀行 31件
スルガ銀行 21件 
清水銀行 6件

3 窓口でNISAについて直接質問や相談ができる
人によっては窓口でNISAについて直接質問や相談できるかどうかも重要となります。

これからNISAで資産を増やしたい方は、ぜひ上のポイントに留意しながらベストな金融機関を選びましょう。

■これから静岡市に住む方は使いやすさ重視で利用する金融機関を選ぼう

金融機関で作る個人の口座は、現金の出し入れなど生活に密着した役割がメインとなります。そのため、静岡市で新たに口座を作る場合は使いやすさ重視で選ぶのがおすすめです。

でも、それ以前にこれから市内で仕事を探す方もいるでしょう。その場合はまず静岡市の求人情報満載の「おしごと百花」にアクセス!自分が希望する勤務条件を入力して効率よくお仕事を探しましょう!

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