世界文化遺産三保松原入口にある、静岡市三保松原文化創造センター「みほしるべ」。2019年3月に開館したこの施設をまだ知らない方も多いでしょう。
そこでこの記事では、三保松原保全活動でSDGsにも貢献している「みほしるべ」について解説します。

■「みほしるべ」の施設紹介
まず、「みほしるべ」の施設紹介を行います♪
●「みほしるべ」の外壁は全面ガラス張り!
建物の外観は世界文化遺産三保松原の風景に溶け込むデザインです。三保松原側の外壁はなんと全面ガラス張り!三保松原の風景が映りこんで壮観です。

「みほしるべ」の職員さんによれば、「この風景が見られる外壁は職員イチオシスポット!ぜひご覧いただきたいです!」とのことでした。
●「みほしるべ」館内
次は「みほしるべ」の館内をご紹介します。
<1F>
・通り土間

三保松原と「みほしるべ」の館をつなぐ廊下。県産材の「富士ひのき」を使用しています。
・足湯(冬季土日祝日限定・9:00~16:30)
三保松原の松葉で作った入浴剤入りの足湯を楽しめます。
・受付

受付前にある「ちびまるこちゃん」のマンホール蓋。6月12日から三保生涯学習交流館に設置予定です。
「みほしるべ館内案内(日本語、英語、中国語(簡体/繁体)、韓国語、フランス語)」はここで入手できます。
・映像シアター

画像引用元:「みほしるべ」
https://miho-no-matsubara.jp/exhibition/
三保松原の景観など2種類の映像を楽しめます。職員さんによれば「ここが館内で一番人気のスポット」だそうです♪
・1階展示室(文化・信仰・芸術)

画像引用元:「みほしるべ」
https://miho-no-matsubara.jp/exhibition/
三保松原の歴史・文化・芸術に関する展示があります。展示室内では日本語・英語・中国語・韓国語のスマホ音声ガイド(無料)を利用できます。
<展示テーマ>
1 三保松原
三保松原の中心部(羽衣の松、御穂神社、神の道、羽車神社など)の写真や絵画が紹介されています。
2 富士山信仰と三保松原
「絹本著色富士曼陀羅図」など、富士山信仰に関する絵画などが展示されています。
3 羽衣伝説
「羽衣伝説」や海外に「能」を広めた謡曲『羽衣』、『羽衣』を愛したフランス人舞踊家・エレーヌ・ジュグラリスに関する展示のほか、「能『羽衣』」のアニメ上映も行われています。
4 芸術の源泉
富士山と三保松原の美しい景色を描いた絵画や浮世絵などが紹介されています。
5 三保松原のさらなる広がり
富士山や三保松原をモチーフにした工芸品などが展示されています。
6 未来に引き継ぐ
三保松原の保全活動についての説明があります。
・ミュージアムショップ

静岡や三保の名産品、松葉の入浴剤や「松葉飴」が販売されています。
以上のほか、オストメイト対応多目的トイレや授乳室、砂浜でも使える車いすが用意されています。
●2階
・展示室(保全・郷土史)

休憩コーナーもある2F展示室には、松原の保全および三保地区関連資料、全国の植物園から取り寄せたまつぼっくり、三保松原関連書籍、三保の松で作った楽器などが展示されています。
●屋上

富士山&三保松原のフォトスポットがあります。
館内の展示物は全て無料で観覧できます。ぜひ気軽にお立ち寄りくださいね♪

■「みほしるべ」を拠点とする三保松原保全活動(SDGs活動)について

「みほしるべ」を運営する静岡市は、民間と協力しながら三保松原の保全活動を行っています。この活動はSDGs目標の11、12、14、15、17(下の画像参照)に該当します。

画像引用元:外務省パンフレット「持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組(PDF)」
ここからは、「みほしるべ」が関わる三保松原保全活動についてお伝えします。
●三保松原保全活動は1年を通して実施
三保松原の保全活動は1年を通して実施されています。
<主な保全活動>
・チームつながりウォーキングゴミ拾い
・三保ビーチクリーンPJ(プロジェクト)
・三保松原3ringsプロジェクト など
「みほしるべ」はそれらの活動拠点となっています。
●2023年は「三保松原保全キャンペーン」でエスパルスチケットが当たるかも!

画像引用元:三保松原保全キャンペーンチラシ(6/4三保松原保全イベント参加者に配布)
三保松原世界文化遺産登録10周年の2023年は、6月5日より「三保松原保全キャンペーン」を実施。キャンペーン期間中に松原保全活動に参加して3つスタンプを集めると、抽選でエスパルスの観戦チケットなどが当たります。
<協力企業>
フクシマガリレイ(株)、(株)故紙センタートヨタ、(株)イデア、大和紙工(株)
●エスパルス選手も参加!6月4日に「三保松原保全イベント」実施
2023年6月4日、静岡市と清水エスパルス主催で「三保松原保全イベント」を実施しました。このイベントには清水エスパルスとパートナーシップ協定を結ぶフクシマガリレイ株式会社が協力しています。
では、当日の様子を写真で紹介しますね♪

参加者全員で記念写真撮影。

松葉かきの様子

熊手で落ち松葉をかき集める作業は重労働でした…
当日は朝から好天に恵まれたこともあり、参加者は約200人以上にのぼりました。
●現在、三保松原が力を入れているSDGs活動

現在、三保松原では、松原保全のために回収した松葉の活用(SDGs目標12に該当)に力を入れています。
これまでに三保松原では、松葉アロマミスト、松材スマホスタンド、松葉飴、松葉風呂、松葉で炙った鰹のタタキ等が商品化されてきましたが、さらに松葉で作った「紙」の商品化も目指しているそうです。
■世界登録遺産10周年「三保松原特別感謝祭」でSDGsに貢献しよう
「みほしるべ」企画イベントは年4回。それに合わせた講演会や松原フォーラムなどが開催されます。中でも最大級のイベントが「三保松原感謝祭」です。
こちらは、2013年6月22日に三保松原が世界文化遺産登録に決定された記念として、毎年6月に開催されています。
●世界文化遺産登録10周年の2023年は「三保松原特別感謝祭」開催!
2023年は世界文化遺産登録10周年記念として「三保松原特別感謝祭」を開催します。
詳しくは以下のチラシをご覧ください。

画像引用元:「みほしるべ」三保松原特別感謝祭チラシ(PDF)
このイベントで注目すべきSDGs活動が「三保松原松葉かき交流会」(要事前LINE登録)。松葉かきで集めた松葉で富士山を作ります。参加人数の目標は300人!現在参加者絶賛募集中です!
※LINE登録はこちらから↓
三保松原3ringsプロジェクト
https://profile.ameba.jp/ameba/three-rings-pj/
■「みほしるべ」で三保松原を知ってSDGs活動に参加してみよう!

「みほしるべ」では、世界文化遺産・三保松原について知るだけでなく、SDGsに貢献する松原保全活動への参加もできます。ぜひ家族で「みほしるべ」に足を運んでみてはいかがでしょうか?
「おしごと百花」の求人情報には、三保松原保全活動の協賛企業も含まれているかも!お仕事でSDGsに貢献したい方は、ぜひそのような企業の求人情報を探してみてくださいね♪